


著者はマツミハウジング(株)代表取締役の松井祐三氏。「「いい家」が欲しい。」の著者である松井修三氏の三男です。父への反発心からマンションやホテルなどの意匠設計を行う設計事務所に就職、そこでシックハウスになり退職を余儀なくされて父が経営する会社に入社、外断熱・二重通気工法の家づくりに取り組むことになった著者が、当初は「突拍子もないこと」と理解されなかった工法が、まず現場の大工の心を掴み、徐々にその良さが広く認められていく過程をつぶさに紹介しています。また、「いい家」を建てながら、自身の家族はマンションや貸家に暮らしていたため、子育て中の妻が徐々に体調を崩していったこと、一念発起して建てた「いい家」によって、家族に健康な笑顔が戻ったことなど、実体験が語られており、説得されます。
さらに、この本の真骨頂はSA-SHEの家の新換気システムについて、丁寧な説明がなされていること。新換気システムは、「いい家」がさらに進化することによって誕生しました。その開発の中心人物であり、「住宅本の著者の中で、たぶん自分ほど床下と小屋裏にもぐった者はいない」と自負する著者が、実体験の中から「断熱と換気の方法」についてわかりやすく解説してくれます。
第一部では、著者がどのようにして「いい家造り」に携わるようになったのかを振り返り、第二部では「外断熱、内断熱、それはどちらでもいいのだ」という考えを改めて検証、第三部では世界でも例がない新しい換気システムについての詳細な解説、第四部では「住み心地を保障してもらえるのか」という問いに対する一つの答えとして、実際に住んでいる人たちの証言集を紹介、第五部ではこれからの家造りを大きく変えると著者が考える法律や制度、そして提案についての論評が書かれています。






















































