横田 裕介 自己紹介へ

『灼熱』の小屋裏に思う

2015/08/06(木) 家づくりのこと全て

右の写真は、断熱ラインが途切れている家の

小屋裏の様子です。お馴染みのサーモカメラで

撮影してみると、同じ空間でも温度の違いを

はっきりと見ることができます。

屋根断熱をしていない建物は、南側からの強烈な

日差しを受けて、家の内部にダイレクトに熱を

伝えています。青い部分は軒で日差しを遮って

いる部分です。 私は建売やモダンデザインと

言われている住宅によく見る、軒の出が短い、又

は全く無い家を見るたびに恐怖を覚えますが、

この画像を見れば多くの方がそう思うでしょう。

もっとも建売住宅は、敷地の狭さによる法規的な

問題や売値を低く抑えるためのコストカットが

その理由なのは容易に想像できるのですが・・・

安全性能やエアコンの無い昔のスーパーカー等に

好んで乗る人がいるのだから、「家も暑くても寒

くてもカッコ良ければいい」と考える人も中には

いるのでしょうが、少なくとも作り手は「価格を

安くしなければ売れないのだから仕方ない」とか

「お客様が良いと言っているのだから、その後

はどうなっても仕方ない」などとは考えないで、

『家づくり』に真摯に取り組んでほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでも、小屋裏に設置された換気システムの

メンテナンスを請け負う会社は、作業員の体調を

考慮して、真夏の期間はメンテナンス作業を断っ

ているそうな・・・。

な家』なら、そのような心配はご無用。

構造・断熱・換気 しっかりと考えましょう。